解説|10年潜んだPHPの弱点、AIは脅威かヒーローか
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NEKO ADVISORIES 岩倉です。インターネットの世界でAIによる攻撃が続いています。(AFP)
国内では不正アクセスの報告が止まりません。GMOインターネットでは、FX用に貸し出していたサーバーが狙われました。(時事通信)ウェブサイト制作ツールのStudioも被害を公表し、その影響でデジタル庁の問い合わせ内容が、最大1万3000件余り外に出た可能性があると22日に発表されました。(共同通信)攻撃にはAIツールも使われ、標的を選んでから管理者の権限を奪うまで、3時間もかからなかった例もあります。
そこへ今週、さらに大きな知らせが入りました。世界のウェブサイトの約7割を支えるPHP(ウェブサイトを動かすプログラミング言語)に、深刻な弱点が見つかったのです。(ロイター)
きっかけは、日本時間の21日未明、海外の掲示板Hacker Newsに書き込まれたひとりの投稿でした。発表前の情報が広まり、修正版は予定より早く、同じ21日の夜に公開されました。フィンランドやオランダの政府機関、ウィキペディアがサイトを止めるなど、混乱は国境を越えて広がりました。この速さには、AIの力も関わっています。
政治や行政も動いています。高市首相は21日夜、Xで修正版の適用を呼びかけました。(ロイター)経産省はAIを使うホワイトハッカー(善意のハッカー)部隊の立ち上げを表明し(日本経済新聞)、チームみらいも緊急提言を出しています。
こうして見ると、AIは攻める側の武器になる一方で、守る側の力にもなっています。CloudflareのCEOは「今回のヒーローはAIだ」と語りました。
今週のニュースレターでは、PHPとは何か、今回の騒動で何が起きたのか、そして私たちのサイトの運用と守りをどう考えるかを、順に整理していきます。
<本日のトピック>
サイトの約7割を動かすPHPとは
10年超の弱点と、AIの攻防
サイト運用は自前か、任せるか
直す・止める・見つける、3つの守り方

