解説|中東が押し上げる物価、届かない賃金
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NEKO ADVISORIES 岩倉です。6月から、食品の値上げが再び本格化します。
今月の値上げ予定品目は1,078品目。先月の84品目から一気に13倍以上に膨らみました。おかめ納豆が15%、金のつぶが最大20%。冷蔵庫の定番品が、静かに値を上げていきます。(日本経済新聞)
その背景にあるのが、一進一退の中東情勢です。5月28日、ホルムズ海峡でイランの革命防衛隊が米国タンカーの通過を阻止。米軍との間で軍事衝突が起きました。(時事通信)世界の原油輸送量の約2割が通過するこの海峡が不安定になると、石油から作られるナフサ(プラスチックや包装資材の原料)の価格が上がります。納豆のパッケージも、インスタント麺の袋も、石油でできているのです。
29日には米国とイランの停戦延長観測が広がり、日経平均株価が一時1,600円超の急騰を見せました。ホルムズ海峡をめぐる緊張が和らぐかもしれない。それだけで、市場はこれだけ動きます。
一方、為替市場では円が1ドル=159円台で動きを止めています。大型連休中に政府が10兆円規模ともいわれる円買い介入を実施しましたが、1カ月でその効果はほぼ消えました。160円という節目が、また視野に入ってきています。片山財務相は「投機の動きあれば「断固たる措置取れる」といいます。(ロイター)
今週のニュースレターでは、ますます厳しくなる私たちの生活について、世界情勢とその影響をふまえて実態を見ていきましょう。
<本日のトピック>
ホルムズ海峡、生活を変える
実感なき賃上げ、実感だらけの値上げ
大企業だけの春、補助金が切れたあとの冬

