解説|エヌビディアが号砲、日本発ソブリンAIの逆襲
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NEKO ADVISORIES 岩倉です。日本のAI戦略が動き出しました。
今週、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが来日しました。(ロイター)7月15日には東京・秋葉原を訪れ、ゲーム大手セガとの旧交を温めています。実はこの2社、90年代末からの因縁があります。当時まだ小さかったエヌビディアは、セガから任された半導体開発でつまずき資金繰りに窮しましたが、入交昭一郎元社長が約500万ドルを投じて救いました。今回入交氏と再会したフアン氏は、「セガがいなければ、今のエヌビディアは存在しない」と改めて感謝を口にしています。(時事通信)
翌16日には経済産業省主催のイベントに登壇し、日本政府や国内企業との大型提携を次々に発表しています。フアン氏はこの日を「日本のAIが始まった日」と位置づけました。ソフトバンクやソニーグループ、ホンダ、NECが設立した新会社を軸に、国家規模のAI計算基盤を構築する構想を打ち出したほか、富士通やファナック、安川電機、川崎重工業といったロボット関連企業も名を連ねています。トヨタや日立製作所との協力も報じられ、日本の製造業を巻き込んだ動きが一気に広がった格好です。
一方で株式市場では、米半導体株安の流れを受けて日経平均が大きく値を下げる場面もありました。(ロイター)期待と不安が入り混じる中、日本のAIをめぐる地図は確実に塗り替えられつつあります。
今週のニュースレターでは、こうした動きの背景にあるAIトレンドの移り変わり、エヌビディアと日本企業の具体的な連携内容、そして国が進めるAI基盤整備の取り組みについて、順を追って見ていきます。
<本日のトピック>
AIの主役交代、ソフトからロボットへ
44社が結集、国産AI連合の中身
1兆円投資の本気度、国家AIインフラの自前化
