中国恒大集団デフォルト危機の行方
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みなさんこんにちは、猫組長です。
自民党の新総裁は岸田文雄氏に決定しました。河野太郎が優勢と見られる場面では日経平均株価は一時850円の下げ幅でしたが、岸田文雄氏の当選が確実となると買い戻しが進み、-639.67の29,544.29円で取引を終えました。ここからは中沢隆太氏により中国恒大集団のデフォルト危機の行方についてです。
第四回の配信では
【恒大集団デフォルト危機の行方】
①恒大ショックでの下落後、各市場の値動きと今後の展望
②現状のニュースから見る今後の方向性
③恒大集団の次に警戒すべき事とは
をお伝えしていきたいと思います。
まずは、9月20日に起こった恒大集団問題を起因とした下落から1週間の各市場の値動きを振り返りたいと思います。
ハンセン指数
引用:SBI証券
9月28日の香港ハンセン指数は、24,500.39ポイント、前日比+291.61 (+1.20%)で取引を終えました。9月20日に恒大集団のデフォルトリスクにより下落しましたが、その後、同社が一部人民元建て債の利払いで債権者と合意したこと等を受け、一時的に不安はやや和らぎ反発する形となりました。しかし、30日間の猶予期間まで刻一刻と迫りながらも、具体的な返済案は出てきておらず、問題解決には程遠い状態となっております。
私個人的には、不動産セクターを除き、その他の業種、企業への下落連鎖は起きずにむしろ反発して推移しているところを見ると、市場は同問題から目を背け、やや軽視しているように感じます。中国市場は、恒大集団問題だけでなく、中国政府による民間企業や仮想通貨への規制の更なる拡大、深刻な電力不足等、株式を押し下げる材料は山積みであり、引き続き大きな下落リスクに晒される展開を予想しております。細心の注意が必要かと思います。
米国市場
引用:SBI証券
米国市場は9月27日の終値34,869.37、前日比+71.37 (+0.21%)で取引を終えました。恒大集団問題と同様に市場の注目度の高かった23日のFOMCを無事通過し、9月20日の恒大集団のデフォルトリスクにより下落した分を取り戻す1週間となりました。しかし、先週お伝えしたように、米国市場は中勢天井を打っていると考えられ、引き続き目先は少し厳しい展開を予想しております。また、23日のFOMCによる、来年中旬あたりを目処にテーパリングを完了を示唆したことは、市場が予想する以上に早いペースであり、米国10年債利回りを急上昇させた点も、ハイテク株を中心とした米国株には向かい風になっていくと考えられます。
今後は、これまで市場を牽引してきた米国株から出遅れていた日本等の市場へ資金循環が起こっていくと思われ、米国株は今までの勢いのあった雰囲気とは異なるマーケットになる可能性を認識する必要があります。
日経平均
引用:SBI証券
9月28日の日経平均は終値30,183.96、前日比-56.10 (-0.19%)で取引を終えました。先週お伝えしていた節目の29500円処で下げ止まり、最終的には3万円の大台を超えて引けるなど、恒大集団の問題を受け、一度は下落はしましたが、日本市場の強さが現れた1週間だでした。また、日経平均は短期間で大幅上昇していた分、目先の過熱感がありましたが、今回の調整でテクニカル的にもだいぶそれも和らぎました。日本のマーケットは今までも上昇機運の高まった際に、他国発の問題等に腰を折られてしまうことが多々ありましたが恒大集団問題が日経平均を下押しする材料にならないことを祈るばかりです。それでも、個別で見れば引き続き年末にかけて強い動きをしていくと考えております。
以下、
②現状のニュースから見る今後の方向性 ③恒大集団の次に警戒すべき事とは
について分析、考察した内容となっております。
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- ◆恒大集団問題は中国政府の介入度が今後の焦点に
- ◆軟着陸するためにどう処理していくのか
- ◆最大の争点である軟着陸は可能なのか
- ◆恒大集団の危機波及の際に注意すべき業種
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