解説|インバウンド復活ー宿泊交通はパンク寸前

中国団体旅行の解禁報道は国内インバウンド銘柄にポジティブな反応をもたらしています。一方で、観光客を受け入れるための交通・宿泊インフラはパンク寸前であり、インバウンド観光立国をしていく大きな課題です。
NEKO TIMES 2023.08.11
読者限定

猫組長TIMESは、短期目線に振り回される投資家を救済することを目的に、マクロかつ中長期の視点からビジネス・経済や為替・株式市場の話題を取り上げます。投資家に限らずビジネスパーソンの方も数多くご登録いただき、およそ19,000人が購読するニュースレターメディアとして、成長を続けています。

サポートメンバー(有料会員)向けでは、個別銘柄の値動きの解説も行い「売買の意思決定に直接関わる情報」を読者限定で配信しています。日曜日に配信する【猫組長|今週の相場見通し】では為替動向にも触れます。水曜日に配信する中沢氏が分析する日米株式情報も見逃せません。一部配信を有料読者に限定し、個別銘柄を解説しています。そして、有料版読者の皆様には特典として猫組長と直接交流できるオンラインライブイベントへご招待しています。

***

こんにちは、NEKO ADVISORIES 岩倉です。毎週金曜日の猫組長TIMESは話題のニュースを取り上げ、経済・ビジネスのトレンドについて解説します。

この程、中国政府は日本への団体旅行をおよそ3年半ぶりに解禁しました。中国では新型コロナウイルス感染症流行により2020年1月に団体旅行を停止したのち、ゼロコロナ政策もありアフターコロナの動きが遅れていました。

コロナ以前ではインバウンド消費額のおよそ3割を占めていた中国観光客ですが、現在はおよそ1割程度です。国内観光業界は中国の団体旅行が解禁を心待ちにしているといえましょう。

一方で、コロナ禍を経て観光インフラが耐えられるのか懸念も広がっています。宿泊施設やタクシー、さらには飲食・サービス業界における人手不足がより深刻になっています。

たしかに、私自身も都内でタクシーをつかまえたくても、空車のタクシーが見つかるまでに時間がかかることも多くあります。また、雨の日は配車アプリは全く機能しません。国内需要だけでも逼迫しているような状況で、インバウンド需要に耐えられるのでしょうか。

本日はコロナ前後の観光業について考えます。

<本日のトピック>
・中国観光客の巨大インパクト
・パンク寸前の日本、タクシーもホテルもない
・インバウンド銘柄の動き

この記事は無料で続きを読めます

続きは、3983文字あります。
  • 中国観光客の巨大インパクト
  • パンク寸前の日本、タクシーもホテルもない
  • インバウンド銘柄の動き

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
ZOOMミーティングアーカイブス
サポートメンバー限定
相場見通し|ASMLとTSMCどちらを信用するべきか
読者限定
解説|小型原子炉が拓く次世代エネルギー革命
読者限定
ロボタクシー発表も大幅下落|テスラの将来について深く考察します。
サポートメンバー限定
今週の相場見通し
読者限定
解説|好調な米経済指標、利下げはいかにーバフェットは日本株を物色か
サポートメンバー限定
東京メトロIPOは買うべき?ネット証券で申し込んではいけない?
サポートメンバー限定
相場見通し|解散総選挙と米利下げシナリオ