解説|米中首脳会談、管理された緊張
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NEKO ADVISORIES 岩倉です。今週、世界の視線は北京に集まりました。
5月14日から15日にかけて、トランプ米大統領が北京を訪問し、習近平国家主席と会談しました。会場となったのは、中国の権力中枢・中南海と人民大会堂。首脳会談としては7ヶ月ぶりですが、両国のトップが北京で顔を合わせるのは約9年ぶりです。
今回の会談が興味深いのは、その顔ぶれにあります。ルビオ国務長官や米通商代表部といった政府高官に並んで、エヌビディア、テスラ、アップル、ボーイングといった米国を代表する企業のCEOたちが同席しました。外交の席に、産業界の最前線が持ち込まれた会談。トランプ流の「ビジネス外交」が全開になった場でもありました。(CNN)

両国はボーイング機200機の購入や農産物・非敏感品目をめぐる貿易合意を発表しました。しかし市場の反応は冷淡でした。事前の期待を下回る受注規模に、ボーイング株は一時5%超の急落を記録します。歩み寄りを演出しながら、上限は自分たちが決める。華やかな外交の裏で、中国の計算が透けて見えた瞬間です。(ブルームバーグ)
本日のニュースレターでは、中国の内政と覇権戦略、台湾・南シナ海をめぐる安全保障、エネルギーをめぐる駆け引き、世界各国が迫られる対中関係の選択まで、外交と経済が交差するこの会談の深層を順にお伝えします。
<本日のトピック>
米中ビジネス交渉の行方
米中外交の切り札
台湾・南シナ海をめぐる攻防
資源を握る中国の思惑