長期債券投資のタイミングが到来-商品や為替について考察します

積み立て投資ブームが到来している中で、静かに債券投資妙味に気づくかどうかで今後の資産が変わってくるかと思います。そこで本日は初心者でもわかりやすく債券投資についてまとめていきたいと思います。
NEKO TIMES 2023.10.18
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以下、

ここからは債券を知るか知らぬかでリターンが大きく変化する

そもそも債券投資とは

なぜここから債券の時代なのか

債券投資なら何を買うべき

万が一利下げが行われなかったとしたら

手数料かからず行える投資方法

為替変動リスクの考え方

編集後記

を考察した内容となっております。ぜひ猫組長TIMESをご登録の上、お読みください。

ここからは債券を知るか知らぬかでリターンが大きく変化する

コロナ相場をきっかけに積み立て投資ブームが到来しました。中にはレバナスなど、適切ではない投資先を選択してしまった人々もおりますが、”積み立て”と言う方法においては初心者の方も慣れてきた頃合いではないかと思います。

インデックスや投資信託の積み立て投資はプロも素人も同じ利回りになります。それゆえ、初心者こそ行うべき投資方法なわけですが、「何に」「どのタイミングで」投資するかにより、将来の運用成果は大きく変化していきます。そこで、覚えておくべきものが債券投資です。積み立て投資をしているほとんどの初心者は、債券の商品性、リスク・リターンについて理解しておらず、積み立てNISAでは100%をインデックス、DCなどパッケージ運用については知らずのうちに一部債券が組み込まれているといった状況ではないでしょうか。

正直なところ、積み立て投資については投資商品を理解していたり、マーケットの日々の変動を追っておらずとも、”正しい商品”でさえあれば自動買付で放置しても何ら問題はありません。むしろ、感情に踊らされないと言う点では、放置の方が良い可能性すらあるでしょう。

インデックスや投資信託については、上記の通りですが、債券についてはその限りではなりません。基本的に長期投資においては圧倒的に株>債券です。しかし、現在のようなマーケットにおいては、数年間のタームにおいて債券が株式よりもリスクリターンのバランスが良い投資先になり得るのです。これは、債券というものを理解し、選択肢となっている人のみ行うことができるものであり、この知識の差が将来のリターンの差となります。これからの数年間は債券が皆様の資産形成の味方になってくれることでしょう。ぜひ、当記事をご覧いただき、皆様の資産状況に応じてポートフォリオに組み入れてもらえたらと思います。

債券とは

債券とは

債券とは、国や地方公共団体、企業などが必要な資金を調達するため、投資家からお金を借りる際に発行する証券(有価証券)のことで、いわば借用証書のようなものです。国が発行する国債、地方公共団体が発行する地方債、企業が発行する社債などがあります。債券を保有する投資家は、定期的に利率分の利子を受け取り、満期日(償還日)を迎えると額面金額である償還金および利子を受け取ることができます。
野村アセットマネジメント

ここでは債券についての初歩的な解説は割愛しますが、簡単に言えばA社が発行している年2%の債券があれば、投資家サイドはA社が倒産することをリスクとして、2%のリターンを享受できると言うものです。もし、その債券が期間10年であれば、A社が10年後に倒産してなければ、元金が全て満期償還され、2%✖︎10年の20%が利益となります。A社が2%に対して、B社は7%であるならば、B社はそれだけの高金利でないと資金が集まらないと言う証左であり、高い倒産のリスクの可能性が内在していると言うことになります。(A社がドコモでB社が楽天と考えればわかりやすいのではないでしょうか)

先程は、満期まで保有した場合でした。では途中で買い付けしたり、途中で売却する際にはどのような値動きになっているのか、ここさえ理解すれば債券投資が皆様の引き出しの1つになるでしょう。

債券の単価は発行時は100円(一部100円からではない特殊な債券もありますがここでは省略します)でスタートし、満期時には必ず100円で償還されます。ただ、満期までの期間においてその企業の業績(国債であればその国の経済状況等)や金利状況により価格が日々変動していきます。

そしてその変動は金利が上がれば債券単価が下落、金利が下がれば債券単価が上昇という関係性になっております。初心者の方はここの理解が難しいかと思いますが、例えば、2020年にA社が発行した2%の社債Xを発行しました。その後、国内の金利が上昇したことで、第二回の社債Yは3%の金利になりました。皆様はどちらを買いますでしょうか?

どちらもA社が発行した債券であり、A社の倒産というリスクはどちらも変わりません。なのに社債Yは社債Xよりも金利が1%高いわけですから誰もが社債Yを求めるわけです。これは1社の2種類の債券ですが、世界各国で日々膨大な量の債券が発行されているおりますので、国債・社債いずれにおいても金利が上がる状況においては既存債券の価値は低下します。他方、金利が低下する局面においては過去の高い金利がついた債券が買われます。

価格変動の理屈は他にも多数ございますが、ひとまずこのように理解しておくと金利と債券の関係性がすんなり頭にはってくるのではないでしょうか。

なぜここから債券の時代なのか

ここまで簡単に債券についてご説明してきましたが、ここからが本題です。なぜ債券の時代が到来したと考えているか言うと、”米金利が上限付近に達してきた”からです。これまでの猫組長TIMESでは再三に渡って、金利動向について解説してきました。マーケットは年内利上げなしの路線ですが、経済指標によってではあるものの、現段階で80%ほど利上げの確率があると思っております。そして市場が望む2024年の利下げもないと思いますが、向こう5年スパンで見ればインフレの終焉、景気後退を契機に利下げしていることでしょう。

そして現在の政策金利はターミナルレート寸前だと考えます。要約すると、「現在は金利の上昇はゴール手前で将来は金利が低下する状況」だということになります。

ここから債券に投資をすることで、金利上昇による債券単価下落のよる損失リスクが薄れ、将来の利下げにより債券単価上昇のゲインを取れる可能性が非常に高いのです。また、債券単価と金利は逆相関の関係です。債券のチャートとしては上記米国債の逆さとなり、大底圏となります。株と同じく最安値を狙って買うことなど不可能です。ただ今後の利上げ頻度を考えれば、ここで買えば負けないというフェーズに辿り着いたと言えるのではないでしょうか。これが絶好の債券投資タイミングだと言う理由です。

万が一利下げが行われなかったとしたら、、、

今後1度も利下げが行われないなど、有り得ない話ではありますが、利下げを期待して買っている分、予想に反してそのような事態が到来したらどうなるのかについても解説しておきます。

それでも素晴らしい投資先となることでしょう。なぜなら債券単価が上昇せずとも高金利のインカムを受け取ることができているからです。10月18日現在、米国10年債利回りは4.86%です。もし利下げしないということならば、多少の変動はあるものの10年債利回りも同等の水準でしょう。ということは、米国がデフォルトするというリスクに対して年率4.86%の金利を受け取ることができるのです。ほぼノーリスクで5年保有→24%、10年48%のリターンを享受できます。もちろん、上昇時の株式リターンには勝つことができませんが、どんな相場でもこのリターンを得られると考えると、リスクリターンのバランスがとても良い投資だとわかって頂けるのではないでしょうか。

では何を買えばいいのか

積み立て方式で買付する投資信託については、米国債券の為替ヘッジなしであれば原則どれでも良いと思います。また、資産のある方はまとまった資産で米国債を直接買い付けるのがいいでしょう。(商品に応じて最低金額等ございますので、どうすればいいわからない方はスレッドにて直接ご質問ください)

また、「今後も強く利上げが行われる」「想定投資期間おいて利下げはない」「債券の単価変動についてまだ分からず投資するのが怖い」という方であれば、外貨MMFを買付しておくと良いでしょう。単価変動はなく、そして手数料がかからずに高金利を享受することが可能です。

為替変動リスクはどう考えればいいの?

米国債券に投資するのであれば必然的にドル建てになってしまいます。ドル円は150円付近で推移している中、この為替の水準でドルを買ってもいいのかと悩まれている方も多いかと思います。

ただ、金利というクーポンを考えれば150円でもドル建てで買うべきだと考えます。例えば、年率4.8%米国債を5年間保有したとした場合、約25%のクーポンを受け取ることとなります。言い換えれば約25円分の円高まで損益分岐点にすることが可能となるわけです。これは円高シナリオですが円安による恩恵を享受できる可能性もあります。

また、インデックス投資のようにドルコスト平均法でドルをその都度買うことにより、為替の平均値をとれば円高リスクもヘッジすることができます。

本日は初心者にもわかるように債券投資についてまとめさせていただきました。また、読者様のご要望があれば別の機会により深い部分での債券投資について記述していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

みなさんこんばんは、猫組長です。

今日はバイクで長野県の白骨温泉に来ています。

食事は猪は鯉、岩魚など「山」を感じさせる食材が丁寧に調理されていました。豪華さには欠けますが、誠実さが感じられる美味しい料理でした。夕食・朝食が付いて、一泊1万5千円ほどです。

夕食前、動向した友人3人と露天風呂に入りました。男風呂と女風呂は仕切りの途中に暖簾がかかっており、もちろん混浴ではありません。私たちが談笑しながら湯に浸かっていると、暖簾を掻き分けて60代のおばちゃんがひょっこり顔を出しました。「うちの主人はいるかしら?」と覗き込みながら「ちょっと失礼するわね」とこちらにやってきます。身体にタオルを巻いてはいるものの、なかなか大胆なおばちゃんです。

「お母さんどこからきたの?」と私が聞くと「東京からよ」と答えながらおばちゃんはくつろいでいます。なんか不思議な混浴体験でしたが、みんなで世間話をしながら長湯をしました。

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