解説|中東の危機、原油価格は上昇か-日経平均は1000円安に

中東情勢の緊迫化は原油価格の上昇リスクを高め、インフレの芽を摘むことができなければ世界経済に逆風をもたらします。日本においてはインフレリスクだけではなく貿易赤字に伴う円安の加速も考えられます。
NEKO TIMES 2024.04.19
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こんにちは、NEKO ADVISORIES 岩倉です。毎週金曜日のNEKO TIMESは話題のニュースを取り上げ、経済・ビジネスのトレンドについて解説します。

19日の東京株式市場は急落し、一時1300円超安まで下落しました。終値は前日比1011円安の37,068円で、下げ幅は今年最大です。NEKO ADVISORIES分析官中沢氏は日経平均の上昇に伴い実際の下げ幅(割合に対する実数)が大きくなっていることに注意を促しています。

本日の日経平均の動きは世界各地の動きに影響を受けているといえます。まずはじめに、前日に半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)が世界の半導体市場の見通しを下方修正があります。同社の設備投資の見通しが予想に反して据え置かれたことも市場関係者に嫌気されました。

19日の台湾株式市場では同社株は6.7%の下落。日本市場においても半導体関連銘柄が同じように下落を見せており、主力銘柄の東京エレクトロン・アドバンテスト・信越化学工業などは2-5%程度下落しました。

次に、中東情勢です。本日の前場中盤には複数のメディアでイスラエルのミサイルがイランの拠点を直撃したことを伝えたことから中東情勢における緊張感が高まりリスク回避の動きが強まりました。

さらに、数日前には、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は米国が予想を上回るインフレ状態にあることを示唆する各種統計を受けて、利下げに対してより慎重な姿勢を見せていました。(ブルームバーグ)市場関係者は「いいとこ取りの上昇相場から、悪材料ばかりが目に付く局面になってきた」とも言います。(ロイター

年初から株高が続く日経平均ですが世界各国の動きに翻弄される1日となりました。本日のニュースレターでは特に緊張感が高まる中東情勢、高まる地政学リスクやその影響について考えていきましょう。

<本日のトピック>
・イランとイスラエル、中東戦争の火種くすぶる
・原油価格の上昇、インフレ長期化か
・日本は円安のスパイラルへ

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  • イランとイスラエル、中東戦争の火種くすぶる
  • 原油価格の上昇、インフレ長期化か
  • 日本は円安のスパイラルへ

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