解説|英国に押し寄せる赤い波:労働党圧勝と国民の選択

英国では下院選挙が行われ労働党が圧勝しました。現在政権運営を行う保守党は14年ぶりに政権の座を明け渡すことになります。現在の英国の状況、労働党が掲げる公約・施策を振り返り、英国のこれからについて考えます。
NEKO TIMES 2024.07.06
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日本においては東京都知事選を控え、各候補者が都内各地で演説を行っています。過去最多の56人が立候補し、選挙を実施するためのコストも60億円近くなり過去最高額になるといいます。(読売)築地市場跡地、東京オリンピック・パラリンピック選手村用地の売却、明治神宮外苑の再開発などシンボリックな問題が取り沙汰されるなか、2016年7月からはじまる小池都政に都民はどのような審判を下すのでしょうか。

さて、世界に向けますと各国で新たなリーダーが台頭しています。欧州会議ではメローニ首相が率いる「イタリアの同胞」が国内第1党となり、内外で影響力を強めると考えられています。(ロイター)フランスでは国民議会の第1回選挙が行われ、マクロン大統領が率いる与党連合を抑えて、マリーヌ・ル・ペン氏の国民連合が第一勢力へと躍進しています。(BBC

そして、英国においては政権交代が確実視されています。2010年から14年続く保守党政権に終止符が打たれ労働党政権が誕生しました。本日のニュースレターでは、英国が政権交代へと向かった背景と労働党が掲げる国際関係や経済に関連する政策方針について確認していきましょう。

<本日のトピック>
・政変の予兆:英国政治の現状と労働党台頭の背景
・経済政策の転換:労働党が描く新たな英国像
・欧州の中の英国:政権交代が及ぼす国際関係への影響

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  • 政変の予兆:英国政治の現状と労働党台頭の背景
  • 経済政策の転換:労働党が描く新たな英国像
  • 欧州の中の英国:政権交代が及ぼす国際関係への影響

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