解説|世界で奪い合う半導体、韓国に集まる視線
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NEKO ADVISORIES 岩倉です。引き続き、半導体テーマへの投資が続いています。
ここ数日、業界では立て続けに大型ニュースが飛び交っています。8月21日、韓国のSKハイニックスが宮城県にメモリー半導体工場の新設を検討していると報じられました。投資額は数兆円規模になるとみられ、韓国メーカーが日本で大規模な工場をつくるのは初めてのことです。(時事通信)また、大分市では富士フイルムが半導体材料工場の新棟を開き、増産の計画を当初の4割増から3倍に引き上げました。(TBS)
そのSKハイニックスを含め、いま最も勢いがあるのが韓国勢です。サムスン電子とSKハイニックスは、韓国国内に4つのメモリー工場を新設するため、総額800兆ウォン、日本円にして5000億ドルを超える投資を進めています。(AFP)サムスンは先端半導体の受託製造価格を最大15%引き上げましたが、それでも中国企業が真っ先に注文を入れているといいます。(ロイター)
海外に目を向けると、動いている金額の規模がさらに大きくなります。ブロードコムはAI向け半導体の生産のため、最大1000億ドルの資金調達を金融機関と協議していると伝えられました。(ロイター)グーグルは自社製チップの開発をマーベル・テクノロジーに支援してもらうため、122億ドル分の自社株を取得できる権利を渡す契約を結びました。(ロイター)エヌビディアも、オープンAIのデータセンター計画に対して1050億ドルの支払いを保証すると明らかにしています。(ロイター)
数字だけを見ても、いま半導体に世界中のお金が集まっていることがわかります。今週のニュースレターでは、この流れを整理しながら、半導体という産業がそもそもどのように分かれているのか、そしていまどこに投資が向かっているのかを解説していきます。
<本日のトピック>
ロジックとメモリーが支配、半導体の新地図
半導体は国家戦略、各国の思惑は交差
韓国最強の理由、HBM独占
米中覇権争いは飛び火する
