解説|成長する宇宙産業、ここでも半導体

日米の宇宙関連企業がそれぞれ宇宙に向けてロケットや宇宙船の打ち上げを行いました。2030年には1兆ドル市場と考えられています。宇宙産業を支える技術、企業とは。
NEKO TIMES 2024.03.15
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水曜日の配信では中沢氏が半導体について解説を行いました。また、続く編集後記では猫組長が日本の宇宙スタートアップのロケット発射実験について触れていました。人工知能(AI)が率いる半導体市場の次なるフロンティアが宇宙にあるのかもしれないと考え始めたのです。

さて、今週は日米の宇宙関連企業がそれぞれ宇宙に向けてロケットや宇宙船の打ち上げを行いました。人工衛星搭載ロケットの打ち上げを行う日本初の民間企業・スペースワンは13日に国内の実用衛星を搭載した商用ロケット・カイロスロケットの初号機の初となる打ち上げを行いましたが失敗に終わりました。(ロイター

米宇宙企業のスペースX(エックス)を創業したイーロン・マスク氏はX(旧:Twitter)で「Rocket are hard」と投稿し、カイロスの打ち上げへの関心を表します。そのスペースXは昨日14日に開発中の大型宇宙船「スターシップ」とロケット「スーパーヘビー」の3回目の無人飛行試験をほぼ最終段階まで完了しました。

宇宙産業は今後10年で軌道に乗ると信じています。宇宙がますます多くの公共および民間で運用される衛星で溢れかえるにつれて、この業界の価値は 2030年までに 1兆ドルに膨れ上がる可能性があります。
McKinsey(一部・筆者訳)

1961年4月12日、旧ソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが、人類で初めて宇宙を飛びました。あれから60年、国を挙げた宇宙開発はいまや民間企業中心に進むようになりました。(参考:人類と宇宙のこれまでの歩みについての特設ページ:朝日新聞)これから「宇宙」という未開拓の地に人類はどのように挑んでいくのでしょうか。本日は宇宙産業について考えていきます。

<本日のトピック>
・拡大する宇宙産業ー2030年には1兆ドルへ
・宇宙を目指すためのテクノロジー
・日本のキープレイヤー

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  • 拡大する宇宙産業ー2030年には1兆ドルへ
  • 宇宙を目指すためのテクノロジー
  • 日本のキープレイヤー

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