5営業日続落の日経平均-ここで買うべき優良銘柄を解説します

5日連続で下落し、30000円割れまで見えてきた日経平均株価ですが、連れ安していることで買っておきたい銘柄が出てきたこともまた事実です。本日はここで買うべき優良銘柄について触れていきたいと思います。
NEKO TIMES 2023.10.04
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こんにちは、水曜日を担当しております、NEKO ADVISORIES の中沢です。毎週水曜日の猫組長TIMESは株式投資に直接結びつくトピックや、ニュースについて解説していきます。

以下、

日経平均見通し

米国市場の現在地

連れ安はチャンス?ここで買っておきたい個別銘柄

個別銘柄の選び方-資産株編

を考察した内容となっております。ぜひ猫組長TIMESをご登録の上、お読みください。

◇5営業日続落の日経平均

本日の日本市場はリスクオフが一段と加速し、日経平均株価は700円を超える急落となりました。フシ目であった3万1000円台を割り込み約5カ月ぶりの安値に沈み、5日連続の下落となりました。値上がり銘柄数は132、対して値下がり銘柄数は1690、変わらずは13銘柄と、全面安の1日でした。下落の震源地は米国市場です。前日の米国株市場では、この日に発表された8月の米雇用動態調査(JOLTS)の求人件数が事前コンセンサスを上回ったことで労働需給の逼迫が意識され、改めてFRBによる金融引き締め長期化懸念が売りの材料となりました。米長期金利が4.8%台まで上昇し、これを嫌気する形で景気敏感株からハイテク株まで幅広く値を下げる展開だったことが、東京市場でもリスク回避目的の売りを誘発し、大きな下落に繋がりました。

逼迫した労働市場

昨晩の米国市場下落の主要因となった8月の米雇用動態調査(JOLTS)について少し触れていきたいと思います。米労働省が3日発表した8月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が69万件増の961万件で、増加幅は約2年ぶりの高水準でした。ロイターがまとめたエコノミスト予想は880万件だったことを鑑みても、予想を遥かに超える労働市場の逼迫が示されたということになります。これだけ労働市場が強いとなると、FRBや金融市場も追加の利上げ・金融引き締めを意識せざるを得なくなります。特に株式市場については年内での利上げ終了、2024年からの利下げを見て先取りして上昇しております。これまでの猫組長TIMESでは何度も解説しておりますが、そのような楽観的なムードが漂う状況下において、利下げ時期の先延ばしどころか、追加利上げとなろうものなら大きくハシゴを外されることになり、そのツケは下落で解消されます。長期投資先という観点では、非常に有望なマーケットであることに疑いの余地はありませんが、やはり金融政策についてFRBと株式市場に大きなミスマッチが生じていることが引き続き大きなリスク要因です。私はこれまでも年内2回の利上げ・ターミナルレートは5.75-6.0%であるとの見解をお伝えしてきましたが、インフレは粘着性があり、早期に金融引き締めが終わるものではないということを念頭に、売買を行っていただけたらと思います。

◇連れ安はチャンス?ここで買っておきたい個別銘柄

①アサヒエイトホールディングス

○中長期の投資先として成長期待度抜群の銘柄

アサヒエイトホールディングスは衛生陶器や水栓金具を取り扱う、中堅住宅機器メーカーです。6月28日、同社はベトナム総代理店であるAMY MAYA社と覚書を締結し、取締役会にて「Challenge Vietnam」を決議しております。この決議こそが同社を強く推奨する1番の要因です。

まずは今後注力するベトナムのマクロ環境を鑑みると、人口約9946万人、GDP約4138億ドル、直近の経済成長率は8.02%とアジアにおける有力な経済成長国として注目されており、目の付け所としては申し分ないでしょう。加えて、同社がターゲットとする衛生陶器及び、バスルーム付属品市場は2018年の4億4340万ドルから2025年には6億8250万ドルに達すると想定され、年率6.4%で成長する市場です。このマクロ環境に対して、決議された「Challenge Vietnam」では2030年までにベトナム市場規模の10%をシェアの獲得を掲げております。つまり、同社の計画通りに進捗すれば、6825万ドル(約95億円)の市場を獲得することとなるビックプロジェクトとなるわけです。私が株式として投資妙味があると判断した理由は、同社の描く将来的なシナリオに対して、時価総額が著しく乖離している点です。10月4日時点で、時価総額は約28億円です。6年以内に6825万ドル(約95億円)の市場獲得を目指している会社の時価総額が28億円はあまりにも、その将来性と乖離しているのではないでしょうか。もちろん、あくまで目標値であり6825万ドル(約95億円)の市場を獲得できない可能性も十分に考えられます。しかし、株価というものは「なるかもしれない」という将来を見て買われていくのです。極端なことを言えば、実現したかしないかではなく、実現に向けての進捗が最重要なのです。その点、「Challenge Vietnam」を決議して以降、株主にもシナリオが共有できるように適時開示が続いており、会社の本気度が伺えます。

2030年まで、実際に目標を達成するかの如何に関わらず、現在の割安な時価総額は同社の掲げる目標値への期待感で押し上げられることでしょう。私は認知度さえ増していけば千数百円まで見れる銘柄だと考えております。中長期視点での保有であれば、要注目の銘柄です。

②ダイキン工業

○つまらないが資産株としてはもってこい!この安値での保有を

資産株の1つとしてあげても申し分ないダイキンですが、ここ数ヶ月は軟調な推移を余儀なくされております。ただ、数年後に振り返った時には最高の買い場であったとなることでしょう。短期的な視点ではすぐに反転するようには見えませんが、長期投資先として銘柄をお探しの方はぜひこのタイミングでポートフォリオに入れてもらうと良いのではないでしょうか。言わずと知れた企業ですが、少しだけ企業内容についても触れていきたいと思います。

同社はエアコンにおいて世界トップの企業として日本が世界に誇る企業の一つです。ありきたりではありますが、温暖化が進み、例年猛暑に見舞われる日本においては、今後もエアコンの需要は大いに増すことでしょう。また、同社だけではないですが電気料金までも高騰する世の中で消費電力を抑えたエアコンの開発にも抜かりがありません。そして特筆すべきは、電気自動車のエアコンに使う省エネ性能の高い冷媒を開発している点です。それは、エアコンの電力を大幅に減らし、EVの航続距離を最大5割伸ばせる技術で2025年をめどに実用化されると言われ、これは運輸部門の温暖化ガス排出削減にもつながるため、今後株価上昇に期待できるでしょう。これが、普及すれば株価は劇的な変化を見せ、同社の株価は次のステージへと導く公算が高いと考えます。配当は1%に満たないため、インカムはさほど期待できないものの、指標面での割高感もありません。海外売上比率が高く、M&Aも積極的に展開しており、そうした中でも流動比率は高く財務状況は窮めて良好で、企業として非常に体力もあるのも大きなポジティブ要素です。昨今は欧州・米国でのヒートポンプ暖房が苦戦をしており、調整を余儀なくされておりますが、これは一時的な問題であり、売り場ではなく押し目だと考えます。私は、かなりの確率で上場来高値である31330円を更新すると予測しております。時間軸は予測しきれませんが、30%弱のアップサイドはかなり魅力的でしょう。世界は今後も、エアコンといえば安心安定のダイキンを選ぶことは変わらぬ事実であり、やはり世界シェアトップの特権なのでしょう。ぜひこの安値を買って良い意味での塩漬けをしておくことをお勧めします。

③シーズメン

○数ヶ月の短期投資ならばシーズメン

数ヶ月の短期投資をお求めの方にはシーズメンをお勧めします。同社はアメカジと和柄業態をSCに展開し、アパレル買収など業界では珍しくM&Aにも積極的な企業です。ただ同社を推奨に上げた理由はファンダメンタルではなく、テクニカル面で見た際に、9月22日の大陽線が初動であるということです。相場の世界では初動について行けと言われるように、上昇の起点を取り組んでいくことが重要だと考えます。その後の9月27日の大陽線を見ても、9月22日が初動であることの信頼度をアップさせる値動きが続いております。現在は800円処の節目に跳ね返されてしまっている印象ですが、この辺りは突破して1000円を目指す展開になると考えます。現在の株価は748円ですので、アップサイドは40%程度ある可能性を考慮すれば、800円台も十分買っていい水準ではないでしょうか。また、もう一点ポジティブな要素が1月30日の上昇以降、日柄調整と持ち合いを余儀なくされているという点です。過去のシコリを取り除き、上下どちらに動くか悩んでいるようなチャートに見えますが、9月の値動きが初動であるならば、この持ち合いが上放れることでしょう。そうなるとやはり節目の1000円までは十分見ることができると考えます。持ち合いが上放れチャレンジということで数ヶ月の短期投資なら非常に面白い銘柄だと思います。

◇個別銘柄の選び方-資産株編

個別銘柄についてお話をすると、どれをどのように選ぶべきかというご質問を多く頂戴します。そこで、銘柄選び考え方と個別株投資について少し触れていきたいと思います。

まずダイキンのような長期投資の資産株を選定したいときには一にも二にもファンダメンタルです。株価は目先は期待・失望など需給によって値動きしていきますが、最後は必ず利益にすり寄っていきます。つまり、長期投資先を選ぶ上ではテクニカルなど全く必要もなく、ファンダメンタルが全てであるということです。そこに将来的なマクロ環境を加えることでよりその精度を高めることができます。そして長期投資先を選ぶ上で重要なのは、二番煎じを行かずに、リーディングカンパニーを選択すべきであるということです。リーディングカンパニーでは面白みがないと、業界2番手以降の成長期待度の高い企業を選択しがちですが、こと長期投資に関しては圧倒的にリーディングカンパニーがパフォーマンスが良いのです。その点はぜひ覚えておいてもらえると良いかと思います。また、個人投資家の方は現在は利益はないものの、将来の成長期待の高い企業を長期投資先として組み込んでいる方が非常に多いように感じます。ただ長期投資というのは、基本的には何倍・何十倍のリターンを見るものではなく、堅実な企業に対して、ボリューム勝負するものです。安心して買える資産株だからこそ、100万円ではなく、1000万円買えるのです。皆様が長期投資として保有している銘柄を、全て10倍の金額で買えますでしょうか?多くの方がNOと答えることでしょう。長期投資と言葉で言うのは簡単ですが、その銘柄を選択することは容易ではありません。全資産その銘柄を買うことができるくらい、将来性が担保されているかと言う視点で銘柄を選ぶようにすると、失敗しない堅実で最高の投資が実現されることでしょう。少しでも参考になれば幸いです。

***

編集後記

みなさんこんばんは、猫組長です。

バイクで本州を北上し、函館に到着しました。

1日目の宿は盛岡市のつなぎ温泉にある「山いち」さんという旅館でした。温泉地では、近代的なホテルより少しくたびれた旅館に泊まりたいです。理想的なのはフーテンの寅さんが泊まるような鄙びた温泉地の安旅館ですね。そして見つけたのがこちらの「山いち」でした。

6畳の質素な和室、なかなかイメージに近い宿でした。1泊2食付で11,800というお値段、正直サービスにはそれほど期待していませんでした。宿に着くと、平日ということもあって宿泊客は私たち2人だけです。

ところが、夕食はかなり豪華でとても美味しく驚きました。〆に出てきた柚子うどんも素晴らしかったです。

お風呂は単純硫黄泉で、露天風呂もなかなかの風情です。何より、他に宿泊客が他におらず貸切状態なのが最高でした。

朝食もとても良かったです。これで1泊11,800円、採算は大丈夫なんだろうかと心配になりました。つなぎ温泉で一夜を過ごしてから青森まで走り、フェリーで函館に到着しました。

昨日、今日と快晴に恵まれ、無事に北海道へ上陸することができましたが、残念ながら明日から天候が崩れるようです。少し予定を変更することにします。

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