解説|原油が支配する世界経済ー国内はあがらない賃金と増税マラソン
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こんにちは、NEKO ADVISORIES 岩倉です。毎週金曜日の猫組長TIMESは話題のニュースを取り上げ、経済・ビジネスのトレンドについて解説します。
ガソリン価格は16週連続で上昇を続けています。また1990年以降の最高値を2週連続で更新しています。レギュラーガソリンでは全国平均で186.5円/Lを記録しています。
今年に入りガソリンに対する国の補助金が段階的に縮小されていること、そして産油国での原油減産の影響を受けて原油価格が上昇していること、さらには円安による輸入価格の上昇が重なっていることが原因といえます。
ガソリン価格の上昇は私たちの生活にも影響を与えますし、物流が関連する多くの業種業界でコスト上昇と利益の圧迫に繋がっていることでしょう。特に、個人に目を向けると直近の賃金水準の伸びは物価水準に追いついていません。
厚生労働省が8日に発表した7月の毎月勤労統計調査の速報値によると、額面として私たちが受け取る給与は上昇傾向にありますが、1人あたりの実質賃金は前年同月比で2.5%減っています。春闘での賃上げやボーナスによる上昇分が反映されているといえますが、不十分という状況です。
コロナ禍から世界はインフレを抑えるための戦いを続けています。欧米は少々早く出口を模索しているといえますが、日本はまだまだ戦いはじまったばかりです。インフレを牽引するのはやはり「燃料」といえます。
本日のニュースレターでは高騰するガソリン価格に焦点を当てながら、日本国の税金や世界経済(原油市場)などにも目を向けていきましょう
<本日のトピック>
・どのようにガソリン価格は決まっているのか
・原油が支配する世界経済
・待ち受ける増税ラッシュ