解説|金融不安、ドイツ銀行に飛び火ーあらためてバーゼル規制を考える

米国大手金融機関、クレディ・スイスの経営危機により、金融機関の「自己資本強化」にあらためて注目があつまることだろう。金融危機の歴史は規制強化の歴史でもあります。どのように規制強化が進んできたのでしょうか。それをうけて金融機関がどのように対応していたのでしょうか、いまだ何が規制として不足しているのかみていきましょう。
NEKO TIMES 2023.03.24
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こんにちは、NEKO ADVISORIES 岩倉です。毎週金曜日の猫組長TIMESは話題のニュースを取り上げ、経済・ビジネスのトレンドを解説します。

米国シリコンバレー銀行(SVB)の取り付け騒ぎに端を発した金融機関の経営破綻、そしてクレディ・スイスの経営危機に伴うUBS銀行による救済は金融システムを揺るがしました。コロナ危機への対応により膨張した世界経済は終わりの見えないインフレの世界を進んでおり、各国中央銀行は利上げを続けることで対応を進めています。すべてをうまく解決する万能薬はなく、ひとつ対処はまた別の問題の呼び水になっているともいえましょう。金融機関そして金融システムに影響を与えています。

直近では独銀行最大手ドイツ銀行の株価が9%下落するというニュースもありました。ドイツ銀行の債務保証コスト(クレジット・デフォルト・スワップのスプレッド)が上昇したことを受けて、同銀行の株価は9%下落しました。欧州の他銀行の株価下落も招いています。格付け会社ムーディーズは「中央銀行がインフレを抑えるための努力を続けているため、金融危機が長期化する」ことを示唆しているといいます。(CNBC

金融機関の信頼性、健全な金融システムの維持には適切な規制の運用が必要です。国際金融の世界においては、金融危機のたびに規制の強化を進めてきました。今週のニュースレターでは「バーゼル規制」を取り扱い、クレディ・スイス問題がなぜ注目されるのかその背景を考えていきます。

<本日のトピック>
・国際金融の発展と銀行への規制強化
・バーゼル規制が求める銀行の健全性
・クレディスイス問題とは何だったのか
・銀行救済と預金者保護の矛盾とは

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続きは、3855文字あります。
  • 国際金融の発展と銀行への規制強化
  • バーゼル規制が求める銀行の健全性
  • クレディスイス問題とは何だったのか
  • 銀行救済と預金者保護の矛盾とは

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