解説|米CPI発表と円安の加速ーなぜ為替が動くのか
NEKO TIMESは、短期目線に振り回される投資家を救済することを目的に、マクロかつ中長期の視点からビジネス・経済や為替・株式市場の話題を取り上げます。投資家に限らずビジネスパーソンの方も数多くご登録いただき、およそ21,000人の読者の皆様が購読するニュースレターメディアとして、成長を続けています。
サポートメンバー(有料会員)向け配信では、個別銘柄の値動きの解説も行い「売買の意思決定に直接関わる情報」を読者限定で配信しています。日曜日に配信する【猫組長|今週の相場見通し】では為替動向にも触れます。水曜日に配信する中沢氏が分析する日米株式情報も見逃せません。一部配信を有料読者に限定し、個別銘柄を解説しています。そして、有料版読者の皆様には特典として猫組長と直接交流できるオンラインライブイベントへご招待しています。
こんにちは、NEKO ADVISORIES 岩倉です。毎週金曜日のNEKO TIMESは話題のニュースを取り上げ、経済・ビジネスのトレンドについて解説します。
円相場は直近の12ヶ月でおよそ20円程度の大きな動きを見せています。年初からみても15円程度の値動きがあり、変動の大きい相場です。12日の東京外国為替市場では34年ぶり円安ドル高の水準を更新し、1ドル=153円台前半まで値下がりしています。
ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は11日開いた決算説明会で「日本にとって良いわけがない」と歴史的な円安相場を憂いています。さらに、「世界の中の日本を考えると円安になることを喜ぶような人はおかしい」と続けます。
また、神田真人財務官は「年初からの変動は大きい」「過度な変動は国民経済に悪影響を与える」として、「行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず適切な対応をとる」との方針を強調しています。(ロイター)鈴木財務大臣も「企業や消費者にとって負担増になるマイナスの影響も生じる」として対応する構えを見せます。(NHK)
再来週には日銀政策決定会合も控えています。グローバルでは中東情勢も不安定です。(ロイター)リスクが偏在しているなかで為替はどのように動いていくのでしょうか。そして、そもそも直近の為替の変動は何によってもたらされているのでしょうか。
<本日のトピック>
・米消費者物価指数の上昇と利下げ観測後退
・米国の金利高と為替への影響
・ドル円155円を目指す展開か