解説|「アメリカファースト」再び―世界秩序大転換の幕開け
NEKO TIMESは、短期目線に振り回される投資家を救済することを目的に、マクロかつ中長期の視点からビジネス・経済や為替・株式市場の話題を取り上げます。投資家に限らずビジネスパーソンの方も数多くご登録いただき、21,000人を超える読者の皆様が購読するニュースレターメディアとして、成長を続けています。
サポートメンバー(有料会員)向け配信では、個別銘柄の値動きの解説も行い「売買の意思決定に直接関わる情報」を読者限定で配信しています。日曜日に配信する【猫組長|今週の相場見通し】では為替動向にも触れます。水曜日に配信する中沢氏が分析する日米株式情報も見逃せません。一部配信を有料読者に限定し、個別銘柄を解説しています。そして、有料版読者の皆様には特典として猫組長と直接交流できるオンラインライブイベントへご招待しています。
こんにちは、NEKO ADVISORIES 岩倉です。毎週金曜日のNEKO TIMESは話題のニュースを取り上げ、経済・ビジネスのトレンドについて解説します。
11月5日の米大統領選挙で、共和党のドナルド・トランプ前大統領が、民主党のカマラ・ハリス副大統領を破り、歴史的な再選を果たしました。トランプ氏は激戦州を制しただけでなく、一般得票総数でも上回る圧勝となり、2004年のブッシュ(子)大統領以来20年ぶりの共和党優位が実現しました。
また、今回の選挙では、バイデン大統領からトランプ氏への「円滑な政権移行」が約束されるなど、2020年とは異なる展開を見せています。(NHK)しかし、トランプ氏が直面する複数の刑事裁判の行方など、新政権船出に向けた課題も残されています。(BBC)

BBC
さて、米国株式市場は、トランプ氏の勝利を好感し、主要3指数が過去最高値を更新。減税や規制緩和への期待から「トランプトレード」が広がり、特に銀行株が大きく上昇しています。東京市場でも同様の期待感から一時的な上昇が見られました。(NHK)
国際情勢においても、各国は現実的な対応を示しています。プーチン大統領はトランプ氏との関係修復に前向きな姿勢を示し、中東ではイスラエルのネタニヤフ首相が「歴史的復帰」と祝意を表明。パレスチナ自治政府も協力の意向を示すなど、新たな国際秩序の構築に向けた動きが始まっています。(ジェトロ)
本日のニュースレターでは、トランプ氏の次期大統領就任が経済・ビジネスにどのような影響を与えるのか、国際情勢にもふれながら解説を進めていきます。なお、トランプ大統領を見据えた株式市場について水曜日に中沢氏が解説をしています。まだお読みでない方はぜひご覧ください。(注:サポートメンバー限定記事)
<本日のトピック>
・「規制緩和」で沸く株式市場の思惑
・高関税政策が変える世界貿易の地図
・地政学リスクが誘う新たな世界秩序