解説|メモリー狂騒曲、これはスーパーサイクルか
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NEKO ADVISORIES 岩倉です。東京市場が沸きました。
6月25日、東京市場では、キオクシアの株価が一時14.7%上昇し、10万6150円をつけました。国内上場企業の時価総額トップに躍り出た瞬間です。同じ日、日経平均株価は7万2000円を超えました。半導体株が指数を引っ張った一日でした。
前日の米国市場では、メモリ大手マイクロンが決算を発表しました。売上高は414億6000万ドル。市場予想を約56億ドル上回る大幅な上振れです。時間外取引で株価は12%急伸し、翌日の通常取引では15.7%高の1213ドルで引けました。上場来高値の更新です。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%超上昇し、1万2000の大台を突破しました。
株価の熱気は製品価格にも波及しています。メモリー価格はここ3〜4四半期で約4倍に高騰しました。アップルはiPadとMacの値上げを発表。マイクロソフトはXboxの価格を引き上げました。ところが両社の株価は下落しました。アップルは6%安、マイクロソフトは3%安です。値上げを好感しない市場の反応が、この局面の複雑さを物語っています。
背景には地政学リスクもあります。イランがホルムズ海峡の封鎖を示唆し、同海峡でシンガポール船籍の貨物船が攻撃を受けたとの報道もありました。エネルギー価格の上昇が続き、米国の5月PCE物価指数は前年比4.1%と3年ぶりの高水準になりました。
市場が熱を帯びる一方、冷静な声も出始めています。この上昇は本物の需要に支えられているのか。それとも、いつか来た道をまた歩んでいるだけなのか。今週のニュースレターでは半導体市場の実態にメスを入れます。
<本日のトピック>
メモリ企業に注目集まる
シリコン・サイクルの外側へ
半導体市場を支える「もう一つの戦場」

