今週の相場見通し13日〜17日

経済回復の減速懸念でセンチメントに警戒感が現れ始めたニューヨーク市場は弱気な展開です。それとは対照的に強気相場の続く東京市場では年初来高値を更新する勢いです。トレンドの転換した日米市場はどうなるでしょう。
NEKO TIMES 2021.09.12
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みなさんこんにちは、猫組長です。

2001年9月11日に発生した米同時多発テロから20年が経ちました。コロナ禍で迎えるメモリアルデーは米国民にとってどのようなものだったのでしょうね。それでは、先週の米国市場を振り返りながら来週の相場を考えてみます。

ニューヨーク市場

Bloomberg

Bloomberg

ニューヨーク市場は大きな節目となる35,500を再び上抜けることができず5日続落です。先週末10日のダウ平均株価は-271.66の34,607.72ドルでした。日足では今年4度目となる75日移動平均線下抜けです。

S&P500種も-34.70の4,458.58ポイントと5日続落で、週間では1.7%の下落になりました。NASDAQ総合指数も-132.76の15,115.49ポイントとニューヨーク市場全体が下落です。カリフォルニア州連邦地裁がアップル(APPL)に対し、アップストア以外の課金システムに誘導するのを認めるよう命じたことでAPPL株は3.27%下落、IT関連全体の株価を押し下げました。

FRB(米連邦準備理事会)が11月のテーパリング開始に向け、9月の連邦公開市場委員会FOMC(連邦公開市場委員会)で合意を目指している、との報道も嫌気されたようです。私としては、現在の経済指標データから判断して今月のFOMCで11月テーパリング開始の合意は難しく年内はないだろうと予測しています。

ニューヨーク市場のセンチメントを悪化させているもう一つがインフレ率の上昇と、半導体など材料不足によるサプライチェーンの問題が表面化してきた点です。サプライチェーンの圧迫が生産コストを上げ企業収益の縮小と物価の上昇を招いており、経済回復の先行きに不透明感が増しています。

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