旅行が日常になる時代へ - Travel Techと新たなビジネス

コロナ禍は私たちの生活を大きく変えた。リモートワーク(テレワーク)を取り入れる会社も増え、サラリーマンはパソコンがあれば会社に行く必要もなくなった。これまでも「ノマドワーカー」という言葉があったが、直近は「ワーケーション」という言葉も広がりを見せ日常と非日常が混ざり合った生き方も増えていくように思える。
NEKO TIMES 2021.10.08
誰でも

みなさんこんにちは、猫組長です。

米連邦政府債務の上限を12月上旬まで拡大することに与野党が合意したことで、デフォルト懸念が後退しました。市場には安心感が拡がり7日のダウ平均株価は上昇、その流れを受けた8日の日経平均株価も続伸、前日比+370.73の28,048.94円と4日ぶりに28,000円台を回復しました。

日本国内では新型コロナウイルスの新規感染者が激減し、少しづつ日常を取り戻しつつあります。コロナ禍で最も影響を受けた旅行関連や飲食関連などの回復が期待されます。今日の猫組長TIMESは岩倉氏による『旅行が日常になる時代へ-Travel Techと新たなビジネス』です。

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こんにちは、NEKO PARTNERS岩倉です。毎週金曜のニュースレターではビジネスや経済のトレンドについて解説していきます。今週は緊急事態宣言解除による旅行業界について、人々の価値観の変化と合わせて新しいビジネスを紹介していきます。

<本日のトピック>

・緊急事態宣言解除と人・株価の動き

・働き方の変化と旅行スタイル

・Travel Techと新しいビジネスモデル

記事の最後には猫組長による編集後記があります。今回も最後までぜひお読みください!

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緊急事態宣言解除と人・株価の動き

10月に緊急事態宣言の解除があり、街中の人通りは増えたように感じられる。欧米ではすでにマスクを外しながらスポーツ観戦をする様子も報道されているが、日本ではまだ少し先の未来だろう。東京都におけるワクチン接種の状況をみると40代以上の2回目の接種率は6割を超えているが、未だ20-30代の2回目接種率は半数を下回っている。

とはいえワクチン接種率の向上は時間の問題である。緊急事態宣言解除の方針が報道されてからは旅行関連の株価も回復の基調にあった。旅行会社大手エイチ・アイ・エス(HIS・9603)は9月末に一時年初来高値を更新した。岸田内閣発足後、株価が市場全体で下落トレンドであるが、「Go Toトラベル」による観光需要喚起の動きが進むと鉄道、航空、ホテルなどの業績・株価回復に一役買うことになる。

働き方の変化と旅行スタイル

ところで、コロナ禍を経て皆さんの生活スタイルはどのように変わっただろうか。満員電車で通勤し、オフィスで仕事をしていた人の中にはリモートワーク(テレワーク)によりパソコンひとつでいつでも・どこでも仕事ができるようになった方もいるのではないだろうか。働き方が変わることで余暇の過ごし方も変わっているように思える。

場所を選ばずに仕事をするスタイルとして、数年前、フリーランスを中心に「ノマドワーカー」と言う言葉が流行った。いまは「ワーケーション」と言葉を変えて場所を選ばずに働くことに加えて、休暇のとり方に影響を与えている。ワーケーションに対する補助金制度を設定する自治体もある。長野県や福島県では個人も対象にしており、広がりを後押ししている。

Travel Techと新たなビジネスモデル

これまでTravel Tech(旅行業界におけるテクノロジーを活用したビジネス・サービス)は旅行予約サイトが中心であった。窓口対応が検索に変わっただけとも言える。エクスペディア(NASDAQ,EXPE)、Booking.com 、トリバゴ(NASDAQ,TRVG )など馴染みがあるだろう。また口コミサイトとしてトリップアドバイザー(NASDAQ,TRIP)を利用している方も多いだろう。テクノロジーにより旅行するまでが便利になっていた。

直近は滞在中を豊かにすることを目的としたスタートアップが出現している。世界最大のアクセラレータであるPlug and Playのまとめによるとバトラーサービスや滞在中の観光ガイドのプラットフォームに注目が集まっているという。テクノロジーの活用により新たなサービスが開発されている。

ところで国内ではどのようなサービスが生まれているのであろうか。宿泊(不動産)に関連するビジネス・サービスに注目したい。NOT A HOTELは新しい暮らしをホテルライクな施設とその施設の貸し出しによって実現している。スマートキーやスマートホーム(ルーム)などテクノロジーを活用している部分ももちろんあるが、優れている点はやはり暮らし方を変えるビジネスモデルだろう。蛇足ではあるが、新しい暮らしという点では東急株式会社により賃貸物件を貸し出すことのできる新サービスも発表されている。

コロナ禍は私たちの生活を大きく変えている。次週は引き続きこの変化に注目しながら、飲食業界に目を向けてみたい。

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編集後記

昨夜は関東地方で大きな地震がありました。ちょうど地震に関するニュースを読んでいたところで「ヴィーンヴィーン」と久しぶりのエリアメールの爆音が鳴りビビりました。

代官山近辺は地盤が硬いのか、私の住むマンションでは震度3くらいだと気付かないことが多いのですが、昨夜はよく揺れました。揺れが収まってから、とりあえず外の状況を確認しようと出てみるとエレベーターが停止していました。もしエレベーター内で地震に遭っていたら閉じ込められてと思いゾッとしましたね。

さて、最近はYouTubeへ動画を投稿する”ユーチューバー”が激増しています。特にアウトロー系と呼ばれる不良自慢大会のようなユーチューバーが雨後の筍のごとく増えているようです。私はバイクと料理とネコの動画をよく観流のですが、たまにアウトロー系の動画がおすすめとして表示され、つい観てしまうことがあります。

中には話が上手で面白いコンテンツもあるのですがそれは少数です。とにかく観ている方が恥ずかしくなるような動画が多いですね。印象としてはなぜか怒っている、とにかく怒っているという人が多いように感じます。動画で誰かを怒ったり批判したり、そしてその反論がまた動画で行われるという泥沼です。動画の途中で批判している相手から直接電話がかかってくるパターンも存在しますが、もうYouTubeじゃなくて会って決着つけろよとさえ思います。

アウトロー系ユーチューバーには成長過程にある規則性があるように思えます。デビュー当初は地味な内容の動画がアップされ、それが徐々に過激なものへ変化していきます。その後、他のユーチューバーとコラボするようになり、次に色々な企画ものが登場するようになるというものです。チャンネル登録者と再生回数を稼ぐために過激化していくんでしょうね。先日は下品なアウトロー系動画に東急リバブルの広告が入ってて驚きました笑。企業もまさかそんな動画に広告が表示されているとは想像もしてないでしょう。企業イメージダダ下がりです。

私は対談動画を上げるのと、毎週日曜日のネコパートナーズのLIVE配信でしかYouTubeは使っていません。テラ事件の時には関係者が入会してきてLIVE配信の妨害されたりと、なかなかアウトロー系な展開もありましたね(笑)

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猫組長TIMES 次回は10月10日「今週の相場見通し」です。

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