解説|AIバブルか真の革命か:エヌビディアが描く新テック地図

急成長するエヌビディア。その戦略は一時的なAIブームか、それとも産業構造を根本から変える革命なのか。チップ大手の野心的な展開が、テクノロジー業界の勢力図を塗り替えつつある。
NEKO TIMES 2024.08.30
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グローバル金融市場が激動の時を迎えています。8月の日本市場は、1987年のブラックマンデー以来の歴史的な暴落を経験しました。日経平均株価の月間高安値幅は7625円に達し、東証株価指数(TOPIX)と日経平均は月初の3営業日で20%も下落するという異例の事態となりました。

一方、為替市場では円が対ドルで大きく変動し、38年ぶりの安値から一転、年初来高値に迫る水準まで反発しました。この動きは、米国の経済指標と金融政策の見通しに大きく影響されています。

その米国では、第2四半期のGDP成長率が上方修正され、新規失業保険申請件数も予想を下回るなど、経済の底堅さを示すデータが相次いでいます。(ロイター)これを受けて、FRBの金融政策に対する市場の見方も変化しつつあります。パウエルFRB議長は、インフレ率が2%への持続的な道筋をたどっているという確信を深めたと述べ、利下げの時期が近づいていることを示唆しています。

このような不安定な市場環境の中で、投資家たちは新たな成長の機会を模索しています。AIブームの中心にあるエヌビディアは、その急成長と市場評価の高さから、新たな「バブル」の象徴とも見られています。しかし、その実態と将来性、そして潜在的なリスクについては、より冷静な分析が求められています。

本日は、このAI市場の巨人であるエヌビディアに焦点を当て、その実像と展望、さらには株式市場全体への影響を検証していきます。果たして、エヌビディアの成長は持続可能なのか、それともAIバブルの崩壊の予兆なのでしょうか。

<本日のトピック>
・AIブームの立役者たち:激化する覇権争い
・エヌビディア株:AI革命の先駆者、その真価と将来性
・AI業界のリーダーシップ強化を目指す新たな一手

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続きは、3304文字あります。
  • AIブームの立役者たち:激化する覇権争い
  • エヌビディア株:AI革命の先駆者、その真価と将来性
  • AI業界のリーダーシップ強化を目指す新たな一手

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