解説|米地銀の破綻と救済、金利舵取りにパウエル苦悩かー波乱の1週間を振り返る

欧米の金融システムへの信頼が揺らいでいます。米国地銀の経営破綻・スイス大手クレディ・スイスの経営難は世界に影を落としています。コロナ禍の対応により膨張した経済、インフレを抑えるために各国中央銀行は金利の引き上げを進めています。市場を監視しながら、各国中央銀行はこれからどう動いていくのでしょうか。
NEKO TIMES 2023.03.18
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こんにちは、NEKO ADVISORIES 岩倉です。毎週金曜日の猫組長TIMESは話題のニュースを取り上げ、経済・ビジネスのトレンドを解説します。

先週は米国トップ20の規模を有するシリコンバレー銀行(SVB)の取り付け騒ぎと雇用統計を取り上げました。週末にはSVBの経営破綻が決まり、米国は揺れに揺れました。(参考:米シリコンバレー銀行の破綻について知っておくべきこと/ Forbes

12日には米国トップ30の規模を有するシグネチャーバンクは事業停止となり(ブルームバーグ)、格付け会社ムーディーズは同行を含む6行の格下げの検討に入りました。(ロイター)16日には米ファースト・リパブリック・バンクの株価が急落。大手銀行11行がによる300億ドル規模の預金による救済という一幕もありました。(ロイター

そして、金融機関の信用不安は米国にとどまることなく、国を超えて広がります。スイス金融大手のクレディ・スイスの経営難と株価の急落の報道もありました。

まだまだ余談を許さない金融業界の動きから目が離せません。世界経済がどのように展開していくのか、鍵を握る金利はどのように動くのか、キーマンはどのように考えているのか。今週のニュースレターでは世界の動きを再確認することを主題にします。

<本日のトピック>
・米国銀行の破綻と経済の力強さ
・インフレ抑制優先、欧州は大幅利上げへ
・軟調な中国経済、回復はまだか

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続きは、3397文字あります。
  • 米国銀行の信用不安と経済の力強さ
  • インフレ抑制優先、欧州は大幅利上げへ
  • 軟調な中国経済、回復はまだか

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