解説|世紀の大誤算?楽観的な投資家たち
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NEKO ADVISORIES 岩倉です。2008年の住宅バブル崩壊を的中させた伝説の投資家マイケル・バリー氏が再び市場から姿を消すことになりました。投資家宛て書簡で、自身のヘッジファンドを年末に閉鎖すると発表しました。「私の証券価値評価は現在、そしてここしばらくの間、市場と一致していない」という率直な言葉とともに、13年ぶりの撤退を決断したのです。(ブルームバーグ)
Sometimes, there is something to do about it.
Sometimes, the only winning move is not to play.
バリー氏といえば、05年初めに住宅ローン担保証券への売りポジションを構築し、08年までの8年間で資産を5倍に増やした稀代の逆張り投資家。13年に再始動してからからは、エヌビディアやパランティアなどAI関連企業に対する強烈な売り攻勢で注目を集めていました。パランティアには2027年に50ドルで売却できるオプションに約920万ドルを投じ、「AI関連企業間で資金が循環するだけの実質のない取引」への警鐘を鳴らし続けていたのです。(ブルームバーグ)
一方で、現在の米国市場の空気は驚くほど楽観的です。ブルームバーグの集計では、企業の決算説明会で「景気減速」に言及される回数は2007年以来の低水準。S&P500の10-12月期増益率見込みは14.5%と従来予想の7.4%を大幅に上回ります。(ブルームバーグ)
果たして、この楽観論は正当な成長期待なのか、それとも「世紀の大誤算」への序章なのか。今週は市場の熱狂と冷静な視線の狭間で展開される投資の現実を探ります。
<本日のトピック>
・AI巨額投資と交差する投資家心理
・司法の壁と政府閉鎖の重いツケ
・統計なき経済、格差という現実