解説|AI企業のまがりかど―3兆ドル投資ラッシュと収益化の現実
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NEKO ADVISORIES 岩倉です。マイクロソフトが97億ドルという巨額をデータセンター事業に投じ、パートナー企業のIREN株価は年初来6倍に高騰し、時価総額は165億ドルに達しています。(ロイター)AI投資の勢いは止まらない、そう思われた矢先でした。
米国株式市場では全く異なる現実が展開されていました。フィラデルフィア半導体指数は2.4%の急落。ナスダックも1.4%下落し、「マグニフィセント7」と呼ばれるAI関連株は軒並み売り浴びせられました。(ロイター)
ロイター
巨額の投資が続く一方で、AIは確実に人間の仕事を奪い始めていたのです。10月の米国企業による人員削減数は15万人超となり22年ぶりの高水準を記録しました。米政府閉鎖により遅れている状況下で、民間が発表する雇用関連統計で労働市場の一層の悪化が明らかになりました。(ロイター)
さらに、エヌビディアのジェンスン・フアンCEO発言は米中のAIの覇権争いに一石を投じます。技術優位性を担保するために、開発者確保のために中国との友好な関係模索も必要との見方を示します。(ロイター)本日のニュースレターでは、加熱するAI関連銘柄への投資とAIが変えていく経済実態を解説していきます。
<本日のトピック>
・電力・データセンター需要の爆発的拡大
・AI投資ラッシュの回収可能性問われる
・裏付けある成長かバブルの幻想か