解説|好調な米経済指標、利下げはいかにーバフェットは日本株を物色か

米国で重要な経済指標:雇用統計・消費者物価指数の発表がありました。経済軟着陸を目指す中で好調な指標は今後FRBの利下げ方針にどのような影響を及ぼすのでしょうか。そして、米国大統領選も目前となりました。
NEKO TIMES 2024.10.11
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こんにちは、NEKO ADVISORIES 岩倉です。毎週金曜日のNEKO TIMESは話題のニュースを取り上げ、経済・ビジネスのトレンドについて解説します。

2024年10月、米国経済は複雑な局面を迎えています。9月の雇用統計が発表され、労働市場の予想以上の堅調さが確認されました。この結果は、経済の底堅さを示す一方で、金融政策や政治情勢に新たな展開をもたらしています。

米労働省が10月4日に発表した9月雇用統計によると、非農業部門雇用者数は25.4万人増加し、失業率は4.1%、平均時給は35.36ドル(前月比+0.4%、前年比+4.0%)となりました。これらの数字はいずれも市場予想を上回る好結果でした。

この堅調な雇用統計を受けて、金融市場は大きく反応しました。米10年債利回りは3.83%から3.98%へ急上昇し、ドルは対円で145円台後半から148円台後半へと急騰しました。

一方、11月の米大統領選に向けた最新の世論調査では、激戦州とされるミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンの3州で、民主党候補のハリス副大統領が厳しい戦いを強いられています。これらの状況が経済政策や市場心理にも影響を与えつつあります。

今週のニュースレターでは、米国経済の最新指標と政治情勢、そしてそれらが日本市場に与える影響について分析します。好調な経済指標と利下げ期待のパラドックス、迫り来る大統領選の行方、そしてFRBの金融政策の舵取りに注目します。さらに、ウォーレン・バフェット氏の日本株への関心など、世界的な投資家の動向も踏まえ、日本市場が直面する機会とリスクを考察します。

<本日のトピック>
・経済指標の変化とFRBの政策調整余地
・迫る米国大統領選挙と株式市場への影響
・バフェット氏が再び日本市場に注目か

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  • 経済指標の変化とFRBの政策調整余地
  • 迫る米国大統領選挙と株式市場への影響
  • バフェット氏が再び日本市場に注目か

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