解説|増税・物価高・金利上昇 迫られる生活再考

物価高が続く一方で賃金は伸び悩み、スタグフレーション的な状況に直面する日本経済。そこに防衛増税や金利上昇など新たな負担が重なり、私たちの暮らしは大きな転換点を迎えている。
NEKO TIMES 2025.01.31
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こんにちは、NEKO ADVISORIES 岩倉です。毎週金曜日のNEKO TIMESは話題のニュースを取り上げ、経済・ビジネスのトレンドについて解説します。

トランプ大統領は矢継ぎ早に「米国第一主義」に基づく強硬な政策を次々と実行に移しています。今週は2月からカナダとメキシコからの輸入品に25%の関税措置を発動すると表明し、北米経済圏に大きな動揺が広がっています。

さらに、テクノロジー分野では中国の急速な台頭が米国市場を、世界を震撼させています。中国のスタートアップ企業ディープシークが発表した新型AI「ディープシークR1」は、米国の巨大テック企業が開発したAIに匹敵する性能を、はるかに低いコストで実現。この発表を受けて米国株式市場は急落し、テクノロジー覇権を巡る米中の対立は一層深刻さを増しています。

このような国際情勢の中、日本では重要な政策転換が相次いでいます。日本銀行は1月24日の金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.25%から0.5%へと引き上げることを決定。2024年7月以来の利上げとなり、政策金利は17年ぶりの水準となります。この決定により、住宅ローンを始めとする各種金利の上昇が見込まれ、多くの家計に影響を及ぼすことが予想されます。

こうした金融政策の転換に加え、社会保障費の増大による負担増や、依然として続くインフレ圧力により、私たちの生活を取り巻く環境は厳しさを増しています。本日のニュースレターでは、これらの変化が私たちの暮らしに与える影響を解説します。

<本日のトピック>
・数字が示す私たちの暮らしの実態
・住宅ローン金利上昇 変わる暮らしの形
・見えぬ景気回復 スタグフレーションの足音

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  • 数字が示す私たちの暮らしの実態
  • 住宅ローン金利上昇 変わる暮らしの形
  • 見えぬ景気回復 スタグフレーションの足音

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