今週の相場見通し-FOMC通過後の新局面

FOMC(米連邦公開市場委員会)を通過したニューヨーク市場は、過度な金融引き締めへの警戒感が後退し大幅上昇したのも束の間、翌日には1000ドルを超える大幅下落となりました。インフレ抑制を優先させるFRBにマーケットは神経質な反応を見せています。
NEKO TIMES 2022.05.08
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FOMC(米連邦公開市場委員会)が終了、記者会見でパウエルFRB議長が75bpの利上げについて『活発な議論をしていない』と発言したことで、金融引き締めへの過度な警戒感は後退したかに見えました。発言を受けた4日のニューヨーク市場は900ドルを超える大幅上昇となりましたが、翌日には1000ドル超の大幅下落と不安定な相場展開です。それでは先週のマーケットを振り返りつつ、今週の相場を考えてみましょう。

ニューヨーク市場

2日:3日〜4日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)を前に金融引き締めへの警戒感が高まるニューヨーク市場、ダウ平均株価は一時500ドル下落し32,500ドルを割り込む場面も見られました。長期金利が3%をつけるなど弱気材料が多い中でも、ここまでの決算でS&P500企業業績は平均7.1%の増益と堅調さも見られ下げ幅は限定的でした。ダウ平均株価終値は△84.29の33,061.50ドル

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今週の相場見通し