解説|ゴールドの動きにみる世界の分断

金価格が史上最高値圏で推移しています。専門家によると金価格は年内に高値を更新するとの見方も強まっています。ゴールドの値動きから世界経済の流れを考えていきましょう。
猫組長 2024.06.07
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さて、今週、半導体大手・エヌビディアの時価総額が初めて3兆ドルを超えました。マイクロソフト・アップルについで史上3社目となります。同社はコンピューターゲーム用の半導体チップの製造からはじまり、人工知能(AI)の活用の進展とともに業界を牽引する半導体メーカーへと成長してきました。

テクノロジーの発展により生成AIは時の技術となり、ビジネスへの応用が進み始めました。AI技術の利活用には半導体が必要不可欠です。「ゴールドラッシュ」に例えるなら、半導体は「ツルハシ」だったのです。

半導体業界が盛り上がる中で「ゴールド(金)」そのものの価格も上昇を続けています。米国の貴金属コンサルティング会社は年次レポートで金相場が年内に再び過去最高値を更新するとの見通しを示しました。(ロイター

GOLDPRICE

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今晩には米国雇用統計が発表されます。事前予想に対して上振れすることでFRBによる利下げ観測が後退すならば、金価格の下落圧力となる可能性もあります。歴史的にみても最高値圏にある金価格は今後どのように動いていくのでしょうか。

<本日のトピック>
・安全資産としてのゴールド
・地政学リスクの上昇と中国の「爆買い」
・ゴールドが世界の分断と分散を加速させる

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  • 安全資産としてのゴールド
  • 地政学リスクの上昇と中国の「爆買い」
  • ゴールドが世界の分断を加速させる

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