多様な働き方と増えるミドル・シニア世代の機会ーコロナが変えるキャリアプラン

コロナ禍が続く中働き方の変化により転職を希望するひとがふえています。年末年始にご自身のライフプランやキャリアを考えた方も多いのではないでしょうか。直近の転職市場の動向と働き方の変化を解説します。筆者自身の転職経験から20代・30代に向けた転職アドバイスも番外編としてお送りします。
NEKO TIMES 2022.01.07
誰でも

みなさんこんばんは、猫組長です。

昨日は東京に雪が降り、都内も辺り一面真っ白となりました。見慣れない雪に戸惑う人々や、楽しそうに雪だるまを作る子供たちの姿が印象的でした。数年に一度の積雪になにか高揚感を覚えるのも都会ならではのものです。冬は雪が降って当たり前の地域から見れば、雪にはしゃぐ姿は滑稽な様子なんでしょうね。

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あけましておめでとうございます。NEKO PARTNERS岩倉です。今年も皆様に有益な情報をお届けできるよう頑張ってまいります。

毎週金曜のニュースレターではビジネスや経済のトレンドについて解説しております。年末年始休暇でご自身の将来について考えた方も多いのではないでしょうか、2022年の初回は「キャリア(転職)」をテーマにお送りいたします。

新年度(4月)に向けて1年で最も求人が多いともいえる1月。ご自身のキャリアについて考えるきっかけになれば幸いです。また、番外編として、私自身の3度の転職経験から学んだこと、キャリアのために実践していることを紹介したいと思います。

<本日のトピック>
・コロナ禍における転職
・ふえるミドル・シニア世代の機会
・多様な働き方:副業と起業
(番外編)30歳、3回の転職経験を経て思うこと

記事の最後には猫組長による編集後記があります。今回も最後までお読みください!

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コロナ禍における転職

オフィスに出勤できない、店舗が閉鎖しているなど、コロナにより働きたくても働くことが難しい状況に陥りました。また、大手企業やIT系企業を中心に在宅勤務の導入も進み、通勤時間がなくなり、自分の時間が増えた方もいます。このような中で働き方やキャリアを再考する方も増えたようです。

総務省「労働力調査」によると転職希望者数は2017年以降増加傾向にあり、2020年には800万人を超えています。一方で20219年の転職者数は351万人と過去最多を更新しましたが、2020年は319万人と10年ぶりに減少しています。コロナ禍では転職を実現しているひとは減っているといえます。

ふえるミドル・シニア世代の機会

「転職35歳限界説」はもうひと昔のことなのかもしれません。即戦力・マネジメントができる人材のニーズは引き続き高く、35歳以上でもスキルによってはキャリアアップの転職は十分にできる環境だといえます。人材不足の市場環境では売り手市場ともいえそうです。3年ほど前だったでしょうか、私が人材系企業に在籍していた際、ミドル(高年収層を含む)のチームが立ち上がっており、注力ポイントになっていました。

また、シニア世代では特化型転職エージェントのサイトもありますが、プロフェッショナル人材(顧問)マッチングが盛んのようです。フルタイムではなく、スポットで知見を活かす機会が増えています。例えば、ビザスク(TYO:4490)はスポットコンサルティングのマッチングサービスを行っており、コンサルティング企業や大手企業の開発部門などとのマッチングを行っています。サーキュレーションも地方創生の文脈でプロフェッショナル活用を支援しています。

多様な働き方:副業と起業

リモートワークや副業OKは転職市場ではトレンドといえます。
コロナ禍によってデジタルトランスフォーメーション(DX:過去の記事参照)も加速しました。ハンコをなくす動きもそのひとつです。どこからでも働くことができる環境を整えて、働く場所は従業員が選択できることが当たり前の時代になるかもしれません。社員のライフスタイルにあわせた「個」を大事にする仕事環境の整備が求められています。

また、社員のスキルアップもテーマとなり、副業・独立(支援)の動きもみられます。特に地方企業のデジタル化支援や営業・マーケティング支援の案件が多くを占めています。副業人材は月に数回の打ち合わせ(オンライン)で数万円の副収入を得られます。最近は地方自治体も人材マッチングサービスを通じて副業人材を探しています。(参考:神戸市

電通タニタは希望した社員が一旦退職して、個人事業主として会社と業務委託契約を結び直す制度をはじめています。いずれも一定期間は固定報酬を約束するため準備期間があるという。ミドル以上の人材が多い大企業においては、費用の変動費化が狙える施策として有効といえます。従業員にとっても"第二の人生"を歩むきっかけにることでしょう。

(番外編)30歳、3回の転職経験を経て思うこと

私は大学卒業後、コンサルティング会社に入社しました。その後日系企業を2社、外資系企業を1社への転職を経験しています。基本的にはコンサルティングや企画職などの役割から軸をずらしながら転職しています。年収は右肩上がりではありません。下がったときもありました。長い職業人生をみれば、低い年収も一瞬のことです。それよりも「経験値を得ること」を優先しています。

私は仕事の選び方は賃貸物件(駅からの距離・築年数・家賃など)を選ぶようなものだと思っています。何かをとれば何かを捨てなければいけません。いい仕事とは出会いですし、その条件(年収・福利厚生・労働時間など)も様々です。

よいキャリアを歩むために、私自身が気をつけていることを共有します。

・常に求人をみる
「求人は生もの」と言われるほど、その時の景気やトレンドに左右されます。一般的には採用から入社まで3ヶ月程度かかることが前提になるため直近半年から1年程度のその会社あるいは業界のトレンドを感じることができます。蛇足ですが、投資判断の際もIR情報に加えて求人をみてみるのも面白いかもしれません。

・常に職務経歴書をアップデートする

自分自身の職務経歴書を更新し続けましょう。求人はキーワードの宝庫です。職種ごとに求められている能力や経験が異なります。求人票に頻出するキーワードを活用しながら経歴書を更新していきます。最近はLinkedinなどのビジネスSNSも流行っていますので、気になる方のプロフィールを真似ることも良い手かもしれません。

・常に自己研鑽すること
なんといっても大事なことは常に学ぶことかと思います。仕事の中で創意工夫することに加えて、仕事以外でも学ぶことが必要と考えます。例えば私はNPO法人の理事に就任し仕事では学べないことを学ぶ環境をつくりました。仕事ではまだ平社員の時に、NPO法人ではマネジメントとして実務を担っていました。現在は毎日かかさず30分の英会話のレッスンを行って次のキャリアを意識して学習を継続しています。

最後に、今後の有料会員様向けのコンテンツ・企画の検討にあたりアンケートを実施いたします。キャリアや転職の相談のニーズがあるか調査させてください。

ここに配置されたボタンは、ニュースレター上でのみ押すことができます。
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編集後記

ローマ教皇フランシスコが、子どもを育てる代わりにペットを飼う夫婦を「自己中心的」と批判しました。バチカンと言えばマネーロンダリングとペドフィリアの総本山、悪の巣窟特区です。カトリックの構成員は世界に13億人もいて、その上納金がバチカンへ集まります。それが「神の銀行」と呼ばれるバチカン銀行ですが、その正式名称はIOR=Institute for Works of Religions=宗教事業協会といいます。

世界中の構成員からバチカンに集められた上納金はIOR経由でオフショアに送られ、洗浄された後に様々なファンドへ投資されます。イスラーム系資金がその投資先に酒類やギャンブルを禁じているのに、カトリック系資金には制限がありません。バチカン銀行は欧州マフィアだけでなく、ロシアなどの犯罪組織の資金まで洗浄します。その悪質さに呆れてバチカン銀行の改革に乗り出したのが、ヨハネ・パウロ1世でした。そして、ヨハネ・パウロ1世は在位から33日目に変死しました。

山口組は暴排条例や分裂の影響もあり構成員は8,000人ほどに減少しました。山口組は106年の歴史があり、これまで数々の抗争事件を起こしてきましたが、大した数の人を殺してきた訳ではありません。2015年に分裂騒動はあったものの、抗争による死者は数名です。その一方、キリスト教は17世紀からカトリックとプロテスタントに分裂し、血みどろの抗争を繰り広げてきました。いわゆる宗教戦争というものです。キリスト教という反社会的集団は、これまでどれだけ人を殺せば気が済むのかというほど殺戮を繰り返してきました。地球上これ以上残虐で非道な団体は存在しないでしょう。そんな邪悪な組織に13億人もの構成員がいることが恐ろしいです。

その地球上で最も邪悪な集団の首領が、子どもを育てる代わりにペットを飼う夫婦を「自己中心的」と批判したのです。犯罪と権力と欲にまみれた集団の首領に言われる筋合いはありません。そもそも、子供が欲しくとも持つことが出来ない人たちもいるのです。フランシスコの発言は傲慢で危険な思想を表していますね。

私は神も仏も信じません。宗教も教義も人間が作った物語です。しかし、これはあくまでも私個人の宗教観にしか過ぎません。宗教心を否定するものでもありません。大切なのは宗教そのものではなく、宗教という概念と信仰心だと思っています。神を恐れぬ人間や宗教心を否定する社会もまた暗黒です。私は祖母から「金のかかる宗教は詐欺だと思え」と子供の頃に教わりました。だから宗教心や信仰は善意が前提でなければならないと考えています。しかし、悪知恵の働く人間は宗教を統治や金儲けに利用してきました。そうして、神を利用する邪悪な集団は歴史と共に巨大化・システム化し、後戻り出来ない文明の闇になりました。これからも人類を対立と殺戮に掻き立てるのは宗教です。

宗教とは人が死んだ時の葬儀や供養に必要なレベルで十分だと思っています。

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猫組長TIMES 次号は1月9日です。

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